2025.11.11
冬の寝つきが悪くなる理由と、寝具でできる冷え対策
少しずつ空気がひんやりしてくると、お客様から
「最近、なかなか寝つけなくて…」
というご相談をよくいただきます。
冬は、気温が下がることで 「体のあたたまりにくさ」 が表に出やすい季節。
寝つきが悪く感じるのは、決してめずらしいことではありません。
ここでは、睡眠健康指導士の立場から、冬に寝つきが悪くなりやすい理由と、寝具でできるあたたまり方の工夫をご紹介します。
※あくまで睡眠環境の工夫であり、身体の状態を治療するものではありません。
目次
なぜ冬は寝つきにくいのか
人は、眠りに入るときに「体温をゆるやかに下げる」ことでスムーズに眠りに入ります。
ところが、 手足が冷えていると、体温が逃がしにくくなり、眠りの準備が整いにくい のです。
特に女性や、肩や腰まわりのハリを感じやすい方は、末端の巡りがゆっくりなことが多く、冷えが寝つきに影響しやすい傾向があります。
さらに冬は、空気の乾燥によって 睡眠中の呼吸が浅くなりやすい ことも。
これは睡眠の深さにも関わるため、
「寝ついたのに途中で目が覚めてしまう」
というご相談にもつながります。
寝具でできる「冷え対策」の考え方
冷え対策というと「とにかく温める」イメージがありますが、実は大切なのは
・熱が逃げにくい環境をつくること
・体がリラックスして、自然にあたたまる余地をつくること
の2つです。
ここからは、寝具でできるシンプルな工夫をお伝えします。
1. 敷き寝具を見直すと、上半身の冷えも変わる
意外に盲点なのが「敷き」の環境。
敷きがひんやりしていると、せっかく上にかけても体の芯があたたまりにくくなります。
・身体と接する面に弾力と保温性がある素材
・湿気がこもりにくく、空気を含む構造
を選ぶと、寝た瞬間の「ひやっ…」がやわらぎます。
ムートンなどの天然素材は、空気を含む層が多く、自分の体温をふんわり保ちやすい のが特長です。
※からだの変化や症状を改善することを約束するものではありません。
「足元は冷えるけれど、上ばかり厚くしていた」という方には、特に見直す価値があります。
2. かけ布団は密着感がポイント!
重さよりも 密着性 が大切です。
身体と布団の間にすきま風が入ると、どんなに素材が良くても熱が逃げてしまいます。
・肩口にしっかりフィットする形
・体の動きに沿いやすい柔らかさ
を目安にすると、寝返りを打ってもあたたかさが続きます。
3. 眠る前のひと呼吸で「リラックスを先に」
体が冷えているときは、心も少し緊張していることがあります。
眠る前に、照明を少し落とし、深呼吸を数回。
あたためるだけでなく、力が抜けやすい状態 をつくることが、やさしい睡眠への近道です。

「あたたまり方」は人それぞれ
私たちは、「たくさん温めればいいですよ」とはお伝えしません。
お客様ひとりひとりの体感や生活環境は違います。
・どこが冷えやすいのか
・どんな寝姿勢で休んでいるのか
・日中の体の使い方はどうか
こうしたことを丁寧に伺いながら、
その方にとって「無理がなく、気持ちのいいあたたまり方」を一緒に探しています。
温かさは、安心感とつながっています。
安心できる環境で眠れることが、からだにとって何よりの休息になります。
もし今、
「寒い夜がつらいな…」
と感じていたら、どうぞ一度ご相談ください。
あなたの体がほっとゆるむ “ちょうどいいあたたかさ” を、私たちは一緒に見つけていきたいと思っています。
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FineOneは上級睡眠健康指導士がカウンセリングを元に、体格に合わせた寝具を
オーダーメイドします。まずはショールームでお試しください。
「話を聞いてみるだけ」でも歓迎しています。
この記事を書いた人
FineOne(ファインワン)店主 上級睡眠健康指導士 睡眠環境診断士
ご縁に感謝♡お客様からたくさんの学びと勇気をいただいております
寝具に携わって25年以上、皆様の豊かな眠りをサポート出来る様、日々研究を積み重ねています。共働きの三人の子どもの母として、疲れた時は寝る!悩みや心配事があっても寝たら気持ちが軽くなる!そんな「魔法の布団を創りたい!」と思いながら、毎日が少しだけ心豊かになる睡眠カウンセリングを心掛けています。
趣味:御朱印集め、スポーツ観戦、読書、仕事、子育て、寝る事
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