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布団の寿命・買い替えはいつ?素材ごとの違い・長く使うためのメンテンナス方法

布団の寿命・買い替えはいつ?素材ごとの違い・長く使うためのメンテンナス方法 | 寝具の豆知識♪

布団には寿命があります

布団にも寿命があることをご存知でしょうか? 掛布団や敷布団は、長年使用すると汚れや湿気が蓄積し、ダニやカビの発生源になることがあります。一般的に、羽毛布団は10〜15年、掛布団は5〜10年、敷布団は3〜5年が寿命の目安とされています。

布団の寿命を縮める主な原因の一つは、寝汗です。人は一晩でコップ1杯分の汗をかくと言われており、その汗が布団に染み込むことで、汚れや湿気がたまります。定期的な布団の丸洗いやクリーニングでメンテナンスすることは大切ですが、寿命のサインが見られる場合は買い替えを検討しましょう。

寿命のサインとしては、掛布団の場合は中綿がへたって寒く感じる時、敷布団の場合は寝返りが多くなったり寝ていて痛みを感じる時などがあります。また、布団がひんやりする場合は、湿気がたまって逃げなくなっている可能性があります。

布団を長持ちさせるためには、天気の良い日に天日干しをしたり、窓を開けて空気を通すことが大切です。特に敷布団は、裏表や上下を入れ替えて使用することで、偏りを防ぐことができます。布団の寿命を意識し、適切なタイミングで買い替えることで、快適な睡眠環境を保ちましょう。

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布団の素材ごとの寿命・買い替え時

布団の寿命は、使用されている素材によって大きく異なります。

種類 寿命 特徴 買い替え時期
ポリエステル敷布団 3ヶ月〜3年 価格に幅があり、素材によっては早くへたります。
密度が高く、厚みのあるものは2年程度持ちます。
特定の加工を施したポリエステルは更に長持ちします。
へたりが顕著になったら。
木綿わた敷布団 約3年(打ち直しで約3年ごとに更新可能) 吸湿性が高く、適度な硬さがあります。
中高式(腰の部分を厚くする技法)で作られたものは
腰へのサポートが特徴。
3年ごとの打ち直しを推奨。
羊毛敷布団 買い替え時期は特に設定されていませんが、
素材自体の寿命は100年以上
吸湿放湿性が高く、へたりやすいですが、
ある程度圧縮されたものや複合素材は耐久性があります。
へたりによって判断。
ウレタン敷布団 密度により異なるが、一般的に5年〜10 密度が高いほどへたりにくく、寿命が長くなります。
洗濯はできないことが多いです。
密度や使用感に応じて。
樹脂素材敷布団 約7年 構造や素材によってへたりのスピードが異なります。
高い通気性と体圧分散性を持ちます。
7年を目安に。
低反発敷布団 約3年 身体にフィットしやすいが、へたりを感じにくいです。 使用感に基づき、
難しいが3年を目安に。

 

布団の寿命・買い替え時期のサイン

布団のへたり

特に敷布団では、へたりや底付き感が買い替えのサインとなります。寝た時に床の感触が直接伝わるようであれば、布団の弾力性が失われている可能性が高いです。腰痛など体の痛みにつながることもあるため、早めの買い替えを検討しましょう。

布団の底つき感

一部のへこみ 布団全体がへたるだけでなく、体圧のかかりやすい腰の部分などが大きくへこんでいる場合も、買い替え時期のサインです。一度へこんだ部分は修復が難しいため、寝心地の悪化を防ぐためにも新しい布団への交換が必要でしょう。

布団の汚れ

修復できない汚れ 食べこぼしや飲み物のシミ、汗や皮脂の蓄積による黄ばみなど、クリーニングでも落とせない汚れがある場合は、布団の寿命を迎えている可能性があります。不衛生さが気になるだけでなく、カビやダニの原因にもなるため、早めの買い替えがおすすめです。

布団のにおい

嫌な臭い 布団から嫌な臭いがする場合も、買い替えを検討するべきサインです。長年の使用による汚れの蓄積やカビの発生が原因となることが多く、臭いが気になると快適な睡眠が取れなくなります。健康被害につながる可能性もあるため、臭いが取れない場合は寿命だと判断しましょう。

羽毛の流出(羽毛布団の場合)

羽毛布団で羽毛が外に出てきている場合は、布団に破れや穴が開いている可能性があります。また、布団の膨らみが減って重量感が増している場合は、羽毛本来の吸放湿性が失われているサインかもしれません。羽毛布団の寿命は10~15年とされているため、上記のような症状が見られたら買い替えを検討しましょう。

買い替え、クリーニング、打ち直しのどれを選べばいい?

布団が古くなったり、機能が低下したりした場合、買い替え以外にクリーニングや打ち直しで長く使い続けられる場合があります。

買い替え

布団が大幅に機能を失ってしまったり、修復が難しいレベルの汚れや破損がある場合、新しいものに買い替えるのが最良の選択肢です。しかし、買い替えを頻繁に行うと経済的負担や、不要な廃棄物が増加し環境への悪影響が出るといったデメリットもあります。

クリーニング

布団がまだ機能的に問題なく、主な問題が汚れやにおいの場合、プロのクリーニングサービスを利用することで、新品のような状態に戻すことができます。クリーニングは比較的費用が低く、布団を清潔に保ちながら長く使用するための良い方法です。

打ち直し

高価な布団や、特殊な素材を使用している場合、打ち直しを選択することで長期間にわたって使用することができます。打ち直しは、古くなった素材を取り除き、新しい素材を追加することで布団をリフレッシュし、寿命を延ばす方法です。

また、家族構成の変化に合わせてサイズの変更が可能な布団を選ぶと、将来的にさらに経済的で柔軟な選択が可能になります。例えば、ダブルサイズをシングルサイズに分けたり、その逆の変更も打ち直しで対応できます。

 

布団の寿命を短くする要因、長持ちさせるための手入れ方法

布団の寿命を短くする主な要因は、汗や皮脂、カビ、ダニなどです。人は眠っている間にコップ1杯分の汗をかくと言われており、この汗や皮脂が布団に吸収されて蓄積すると、雑菌の栄養源となり、布団の寿命を縮める原因になります。また、湿気がこもることでカビやダニが発生しやすくなるため、適切な手入れが必要不可欠です。

 

布団を長持ちさせるための手入れ方法として、以下のようなポイントがあります。

布団にカバーやシーツを付けて使用する

カバーやシーツを使用することで、汗や皮脂が直接布団に染み込むのを防ぎ、布団の劣化を防ぐことができます。カバーやシーツは定期的に洗濯し、清潔に保ちましょう。

定期的に布団を洗濯する

布団の素材によって洗濯方法は異なりますが、洗濯表示に従って定期的に洗濯することで、汚れや湿気を取り除き、布団の寿命を延ばすことができます。

布団を天日干しする

布団に溜まった湿気を取り除くために、晴れた日の10時から15時の間に、片面1~2時間ずつ天日干しすることをおすすめします。ただし、素材によっては日光に弱いものもあるので注意が必要です。

布団の上げ下ろしを毎日行う

布団を敷きっぱなしにせず、毎日上げ下ろしすることで、湿気がこもるのを防ぎ、カビやダニの発生を抑えることができます。

季節に合わせて布団を使い分ける

夏は薄手の肌掛け布団、冬は厚手の掛け布団を使うなど、季節に合わせて布団を使い分けることで、汗によるダメージを最小限に抑えることができます。

収納時は通気性の良い場所で保管する

布団を収納する際は、カバーやシーツを外し、通気性の良い布団袋に入れて、湿気の少ない場所で保管しましょう。圧縮袋は布団のふくらみを損なう可能性があるため避けた方が良いでしょう。

 

布団の素材によっては、打ち直しで寿命を延ばすことができる場合もあります。木綿や羊毛の布団は、専門業者による打ち直しが可能な場合が多いです。ただし、費用がかかるため、布団の状態によっては買い替えを検討する必要もあるでしょう。

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この記事を書いた人

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FineOne(ファインワン)店主 上級睡眠健康指導士

山下 結子

寝具に携わって25年以上、皆様の豊かな眠りをサポートするべく、日々研究を積み重ねています。
自分自身、共働きの三人の子どもの母として、疲れた時は寝る!悩みや心配事があっても寝たら気持ちが軽くなる!そんな「魔法の布団を創りたい!」と思いながら、毎日が少し豊かになる睡眠カウンセリングを心掛けています。

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